僕の舌では評論家になんてなれやしない。
一定数のファンがいる「中華料理店のラーメン」。
とびきり美味い訳じゃないんだけど、たまに無性に食べたくなるあの味。中華の基本はスープだと言う人もいるくらいですから、基本、上等な中華料理店のラーメンはやっぱり美味い。んで、みんな大好き萬寿山の「上海ラーメン(645円)」もさてこそ美味い訳です。
中華料理店ラーメンにありがちな、ずんだれたものではなく、むしろコシが強い麺。ムチムチのチャーシューは肩ロース。そして何よりこのスープですよ。あっさりしてるのに芳醇な旨味。え?どんな旨味かって?それはアレですよ、鶏かなー…。ぶ、豚も入ってるよねー…。うん、多分そう。…いや、分かんない嘘、ゴメン…。
料理人でもない限り、海原雄山と山岡士郎じゃなければ、スープ飲んで何を材料にしてるかなんて分からないよ!偉そうに記事で「鯖節の香りが…」とか書いちゃってたけど、あんなのご主人に教えてもらったから「ほう、この香りは鯖節のモノなんだな…」て理解して書いてただけ。丸鶏とガラの違いなんて無理!ゲンコツ?豚頭??無理無理!!分かるのは、美味しいか、そうじゃないかだけ。
インターネットが普及して、一億総評論家みたいになっちゃって。なんか気持ち悪い時代だなって思います。そういや昔、某県の港町にある人気店に取材した時、ネットでは「ふんわり香る魚介の出汁が」なんて言われてまして、ええ。取材したら豚骨のみでスープをとっているお店だったんですね。お店のお婆ちゃんも苦笑い。萬寿の上海ラーメンも、上に浮いてるのはラード派と鶏油派がいるようです。僕は一切分かりません。だってこの店、取材してないもん。
しのごの言わず、美味い!不味い!それだけで楽しんだ方がイイと思うんですがねー。余計なお世話ですかねー。
成龍萬寿山 本店/仙台市青葉区国分町3-6-10(Google マップ)
- 作者: 槙田雄司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/26
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (31件) を見る