Hotchpotch Miyagi

元某編集チョー、今しがないコーホーがお送りする、ごった煮みやぎ。

この店を紹介するために、僕は媒体を辞めたのだ。

どうも、嘘です。

でも、取材拒否のお店なので、媒体に属している以上紹介できなかったのは本当です。大好きなお店、いろは横丁の「鳥よし」さんに久しぶりにお邪魔してきました。一年ぶりくらいになっちゃったのに、「久しぶりーー!」と笑顔でお迎えいただきました。



鳥よしは、カウンター8席のみの小さな店。カウンターの向こう側には、寡黙に焼き鳥に向き合う親方と、チャキチャキに元気のよいママ。オーダーはいつもの「とりあえずセット(2,200円)」。ハツに砂肝、ネギマに正肉、そして手羽先。お通しと酒が付きますよ。焼き鳥はオーダー後に串打ちからはじめるので、ゆっくり楽しみましょう。



オーダー必須なのが「名代じゃが丸(550円)」。いわゆるじゃがバターなのですが、とにかく絶品。焼き上がるまで40分ほど掛かるので、最初にオーダーするのが肝。そして初訪問でコレを頼むと、親方たちに玄人扱いしてもらえます。



「屋台の席に座った時点で、店主も客もみんな並列。客同士もそうだ。高級官僚だろうが、平凡なサラリーマンだろうが、そこでは誰も偉くない。これが俺の理想だね。」

親方の理想は、屋台の焼き鳥屋なのだそう。

「焼き鳥なんて、焼けばイイだけだよ。」なんて言って、偉ぶらないのも親方らしいところなのです。東口の某焼き鳥屋さんなんて、モロ鳥よしフォロワーですからね。社員を連れてきては、「これが本物の焼き鳥なんだ!」と社長が教育してたそうですよ。


個人的に親方のことを「仙台の父」と呼んでいるんですが、実の親父にそっくりなのですよね。母親お墨付きの似てる加減。二人とも元気なうちに合わせたいとこです。



と、何ですか?この写真は??


U字工事じゃないですか!BSの穴場ツアーですと??
親方ぁ、あんなに取材拒否してたのに…。と寂しい思いでVTR探したら、焼き鳥の取材じゃなかった(ほっ…)。


鳥よし/仙台市青葉区一番町2-3-30 壱弐参横丁(Google マップ
超怪奇現象の謎 (ほんとうにあった! ? 世界の超ミステリー)

超怪奇現象の謎 (ほんとうにあった! ? 世界の超ミステリー)

日本食の原風景

第2土曜日と日曜日が定休日。つまり仙台市街地に勤める社会人のためのお店な訳ですよ。目の前はJR東日本の入るビル。いいなぁ、エリートは。大和町とか言う北の町で仕事をする僕には食べる機会がエラい少ない店な訳ですよ。

と、やっかみつつも、ひさしぶりに食べられました「七郷屋」。美味しい焼き魚が食べられる名店です。

「銀たら定食(1,300円)」。

嘘。これ撮ったのは数年前の取材のとき。スマホじゃこれは撮れません。その時は1,100円だったみたいです。今日撮ったのはコレ。

ショボッ!!

照明立てて仕事として撮った写真と、スマホで「早く食べたい!」と思いながら撮った写真が同じはずがありませんね。



久々にお邪魔した七郷屋さん。12時過ぎには自慢の焼き魚が半分以上売り切れてました。間違いのない人気店です。大好物の銀たらを筆頭に、紅さけ、銀むつ、めばる、ぶり、ほっけ、赤うお、銀ひらす、さばなどが大皿に乗りカウンターに並びます。それにしても銀たらは、最早高級魚ですね。1,300円とそこそこ値が張りますが、その他は700円〜850円と庶民的なお店です。


ここの銀たらがどれだけ美味いかって、通称「銀たら屋」と呼ばれるほど。常連と思わしきナイスミドルたちは、8割ほど銀たらをオーダーする印象です(あくまでもイメージです)。


ふわっ!ジュワァ!身のやわらかさと脂の乗りは、相変わらず目が丸くなる美味さ。醤油とみりんをベースにしたタレのほんのりした甘さ。このタレが銀たらの脂の甘さを引き立ててる。この美味さを受け止めるのがごはん。宮城の米の美味さはさることながら、炊き方が秀逸すぎる。魚と食べるとなお旨い。出汁の濃いみそ汁、お新香。たまりまセブン。

世界遺産に登録されたとかいう、権威に寄りかかった「和食」とかいうモノじゃなく、日本人が愛する日本食の原風景。食後の満足感が半端ない。


取材時にご主人が語った「こだわりはないです。当たり前のことを当たり前にしているだけ。」と言う台詞がカッコよすぎる。大体人間なんて、成功したらその余韻にかまけて手を抜くものですよ。当たり前は当たり前じゃない。未食の仙台人は罪です。明日行くべき。日曜日休みだけど。


七郷屋仙台市青葉区中央4-8-16(Google マップ
なとり JUSTPACKチータラ 27g×10袋

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宮城で食べるSAPPORO STYLE

本日は角田市まで遠征し、元・ヤナハラ工業こと「札幌味噌らーめん たら福」さんへ。ヤナハラ工業はご存知でしょうか?株式会社ヤナハラ工業の社員寮内で、食堂スペースを使って営業していたラーメン屋さんです。震災復興の工事をする会社だったそうで、ひと通りの工事が終わり宮城県を撤退したのだとか。で、人気を集めていたラーメン店のみ角田市で営業を続けているという訳です。

取材した当時は味噌ラーメンしかなかったんですが、今は醤油や塩もやっているそう。でもオーダーは「味噌ラーメン(810円)」。札幌出身の店主がつくる札幌ラーメンって、宮城では少ない印象なのでね。あくまでも印象ですが。ちなみに本場の札幌ラーメンは、熱くて油が多くてしょっぱいそうで。こちらも、まさにそんな味のラーメンです。


店主の戸澤さんとは取材を申し込んだときからのお付き合いでございまして。「○○という媒体のラーメン特集で取材さしてもらいたいんですが…?」との話に、巨体を飛び上げながら喜んでくれたのはイイ思い出。血圧上げながら取材に取り組んでた甲斐がありました。


んで、戸澤さんに教えてもらったSAPPORO STYLEが、スープにライスぶっ込んで食べるヤツです。札幌ラーメンにライスINは欠かせないのだそう。米が投入されると、スープの繊細さが際立ち、旨味の種類が変わるのですよ。プラシーボ効果かもしれませんが。でも、こちらでライス(150円)を頼むととんでもない量が出てくるので、ちょいライス(50円)がオススメです。それでもご飯茶碗山盛りですので。


今はメガ盛りメニュー(麺4玉)もやってるそうなので、大喰らいな方は是非。ライス(150円)もぶっ込んじゃうとイイと思います。僕は普通でイイです。


札幌味噌らーめん たら福角田市角田字町87-1(Google マップ

史上最強の焼肉定食

肉で一番好きなのは豚です。次に鶏。羊がきて牛。異論は認めます。豚の何が好きって、大してイイ肉じゃなくてもソコソコ食べられるところ。牛はその差が酷いから嫌い(でも美味しい牛さんは好き)。そして、豚肉の中でもさらに好みなのが肩ロース。昔はバラ肉が好きだったけれど、歳のせいか脂身がキツくなってきました。程よい脂身が丁度良いのですよ。焼肉屋にいって食べる極上系のカルビとかは、ひと切れふた切れで胸焼けがします。赤身肉万歳。歳をとるってこういうことです。


んで、そんな肩ロース大好きおじさんが愛するメニューが、塩竈市大関」の焼肉定食(1,300円)。コレは本当に宮城県民で未食の方は食べなきゃいけない逸品なのですよ。



大関の焼肉は、ボリュームがありつつもヒレ肉のようにしっとり柔らか。断面はほんのり薄紅色。

薄紅 うすべに
#f0908d
C:5% M:56% Y:36% K:0%

嘘です。コレは生肉の色だ。

虹色 にじいろ
#f6bfbc
C:3% M:35% Y:20% K:0%

これぐらい。でも「虹色」ではシズル感が出ないなぁ。


とろけるような食感ではなく、しっかりと肉みを感じつつも歯切れがいいのです。タレは、たっぷりの大根おろしに醤油をザッとかけ七味を加えたもの。タレなしで食べるのも美味しいので、かけちゃうのは悪手。ひと切れずつその時々のテンションで、タレをつけたりつけなかったりするのがオススメです。


北仙台の某ピッツェリアもそうなんだけど、肉の焦げ目が極上の隠し味。香ばしさとカリッとした食感のアクセントがたまらないのですよ。ああ、食いたくなってきた。肉食わせろ、肉(にぐ)。


そして大事なことを言い忘れてました。こちらのお肉はロースです。肩ロースではなくロースです。お間違えのないよう。


写真左から、豚肩ロース肉、肩ロース肉 - お肉のアドバイザー「肉のたじまや」~豚ロース肉と肩ロース肉の違いは?(リビングWeb)


ラーメンのチャーシューも、やっぱり肩ロースが好きです。


大関宮城県塩竈市尾島町27-26(Google マップ
ストリートファイター 1/4スケール エドモンド本田フィギュア

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夜営業に滑りこむ。

急遽発表された大崎市「中華そば上々」と八軒小路「中華そば蒼々」のコラボ企画。職場の本社が上々さんの近所なもんで、無理せずとも食べられるのですがね。どうにも気になり仕事を早々に切り上げ、高速を飛ばしてやってまいりました。着いたのは、閉店時間の30分前!!

オーダーは、今日明日限定コラボの「煮干しの王様・塩(850円)」。見た目も香りも最上級。食べる前から、美味さが保証される奴です。


ひと口食べれば分かる、このスープの美味さと尖り方。その煮干しの深い旨味は淡麗とはいい難く、濃厚かと問われるとスルスルとあまりにも美麗です。そして、ありそうでないこのバランス。パツっとした麺も流石のひと言です。


中華そば蒼々さんは、近所ながらも未訪のお店。今度はオリジナルの一杯を食べに行ってみようかしら。それにしても今回の一杯、何が問題ってひと月に2杯までという約束の制限を、昨日今日で使い果たしてしまうことになった点。美味しかったからのイイんですけどねー。でも次の連休は、古川李埣がまた慌ただしくなりそうなんですよね。うーーーん、圧倒的健康体が欲しい。


中華そば蒼々仙台市若林区南小泉八軒小路5-6(Google マップ

亥年に圧倒的酉年感。

ブログはじめが2月にずれ込んでしまいました。サボっていた訳ではなく、高血圧を考慮してのラーメン減。ラーメンは一ヶ月に2杯程度に収めよと、奥様からの提言でございます。

言い訳はこれぐらいにして、本日は久し振りに長蛇の列へ身を投じてきました。国分町「中華そば 嘉一」。某地域情報誌のラーメン総選挙のせいでしょうか、以前よりも行列の長さが伸びたような気がします。

「鶏チャーシュー麺(880円)」に、問答無用のBセット(ご飯+鶏皮 150円)。


オープンカウンターの店内。店主の真面目な仕事ぶりは、まるでショーのよう。器を湯で熱し、麺を茹でる直前にしっかりと手揉みする。麺は大量の湯の中で自由に泳ぎ、見事な平ザルさばきで一杯の丼ぶりに収められていく。この仕事が一杯の味を確かなものにするのです。


純鶏のスープはスポーツドリンクのように身体に沁み渡り、プリプリの中太自家製麺は個人的に超好み。コリコリの鶏チャーシューは、噛めば噛むほどに、旨味があふれる。「柔らかいは正義」の糞みたいな世の中に鉄槌を下す逸品なのです。


そして大事なBセット。鶏皮をそのまま食べるのはモグリの仕業。大きく厚い鶏皮は、まずスープに投入。しばらく放置し、温められ柔らかくなった鶏皮をご飯にON。巻くようにして食べるのが正解です。至福。この食べ方、決してオレ流なわけでなく、店主に聞いた食べ方だから間違いないのです。お試しあれ。


そうそう、今日も職人丸出しの店主でしたが、白衣を脱ぎ捨てたオフの日は、超オシャレなお兄さんだったりします。


中華そば 嘉一仙台市青葉区国分町3-8-12(Google マップ
なんと言われようとオレ流さ

なんと言われようとオレ流さ

ワハハ本舗の本気を見よ。

ホラー映画が嫌いです。あんな子供だましで驚かせて、キャーキャー言って何が楽しいのか分からない。驚かせることに注力しちゃうから、驚かせることがメインになっちゃうから、薄っぺらい脚本になっちゃう。一番観る必要のないジャンルですね。


恐いわけじゃないですよ…。


で、今回観たのは「来る」。ザキヤマがCMやってるアレです。くだらない広告でさらに観る価値なし。センスなさすぎ。


youtu.be


もう、ダメな邦画の典型。



でも観たんです。何故なら中島哲也監督作品だから、ってそれだけの理由です。『下妻物語』、『嫌われ松子の一生』、『パコと魔法の絵本』、『告白』、『渇き。』と、決して早くないペースで良作を撮り続けている中島監督。あの日本的かつ妖艶な映像美は、観た後悔より、観なかった後悔のほうが先に立つ。だから無理して観に行ったのです。ジャニタレ(岡田准一)が主演ってのも気に入らない。ないない尽くしの開演ですよ。


youtu.be


妖怪よりも人が恐い、ってのは有りがちな設定ですが、子捨てや間引きといった昔の悪習と、現在の児童虐待育児放棄といったネグレクト。時代を越えて変わらぬ大人の傲慢さを、得体の知れぬ「何か」を通して描きます。バーーーンッ!とかギャァァァアアッ!みたいなのは少なめなので、ホラー好きな人にはちょっと物足りないのかもしれません。


そして、映画のメインとも言える「何か」を祓う神仏混合大運動会は、中島ワールド全開。中島組のマスターピース松たか子が超カッコいい。岡田君もジャニーズの枠に入れちゃかわいそうなぐらいの役者になりましたね。でも、それ以上に震えるのが、柴田理恵演じる逢坂セツ子ですよ。乱れた髪、数々の戦いを経て失った左眼。アレこそが柴田理恵の真の姿に違いない!多分、久本雅美梅垣義明も霊能力者に違いないのです。いい映画でした。

WAHAHA本舗 梅ちゃんDVD 青い宝石箱

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