オノマトペの威力を知る。
ラーメンは取材のお仕事で食べるようになって、気がつけば大が付く好物となりました。いや、もはや中毒というレベルかも。未だに食べながら原稿のことを考えてしまうのですが、記事を通してラーメンの味、特に麺の食感を伝える際に多用されるのがオノマトペです。
「ツルツル」
「シコシコ」
「モチモチ」
あたりが古くからある表現でしょうか。
最近流行っているところでは、
「ワシワシ」
「パッツン」
「ピロピロ」
なんかがありますね。
では、これらのどれにも当てはまらない新しい食感の麺に出会ったら、どのようにして伝えればイイのでしょう。滅多にないコトですが、この度、大崎市の「中華そば 上々」さんで出会ってしまったのですねぇ…。
太麺中華そば 大盛(900円)。店主の言葉(twitter)を借りれば「異次元」。歯ごたえがしっかりしてるけど固くなく、かと言って柔らかくもない。のど越しと艶感が驚異的で、口の中にいる時の存在感がハンパない。これは確かに食べたことのない麺。そして当然、かなり美味い。
しかしこの食感に合うオノマトペは存在しない。しっかりと伝えるために、自らが責任を持って新しいオノマトペをつくらないと。ブロブロ…?違うな。モルモル…?タワタワ…?もういっそのことジョウジョウ…?
結局新しい表現など生まれるわけもなく、伝えようがないので、店主へは「コレ凄いっすね!!」としか言えませんでした。これ、ライター泣かせの逸品です。
中華そば 上々/大崎市古川李埣3-4-5(Google マップ)
オノマトペがあるから日本語は楽しい―擬音語・擬態語の豊かな世界 (平凡社新書)
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