Hotchpotch Miyagi

元某編集チョー、今しがないコーホーがお送りする、ごった煮みやぎ。

洋画観ないおじさんのその理由。

映画は大好きですが、観る95%が邦画。何故って、残念ながら生まれも育ちも日本国でございまして、はなはだ英語がわからない。もう致命的でございます。この時点で、つくり手の思いがググッと目減りし、ググッと戸田奈津子の思いが入ってくるわけです。あゝ嫌だ嫌だ。

そんな捻じ曲がった感覚しかない映画好きが本日観たのは、年に5%の洋画「ラ・ラ・ランド」。

相変わらず観ている最中に、英語コンプレックスで打ち拉がれる。つまり、イイ映画なんですよ。すごくイイんだけど「Jazz is dying」がするりと入ってこない。英語はもちろん、Jazzが身近にないですから。むしろ以前書いた「SUNNY 強い気持ち・強い愛」におけるTKサウンドの方が心に刺さっちゃうわけです、悲しいことに。悔しいなぁ、LAに生まれたかった。

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まあ、それを差っ引いてもVODではなく、映画館で観るべき、観る価値のある作品でした。「セッション」でもJazzをドラマティックにドラスティックに描いたデイミアン・チャゼル監督。今度はJazzを徹底的にエンターテインメントに振ってきた。

ミュージカル映画が苦手な人も多いと思うけど、該当シーンを超えるごとに物語にどっぷりハマっていく関所のようなもの。ただでさえつくりものの話が、よりロマンティックに大袈裟に心に沁みこみます。

終わり方は、ある意味ハッピーエンド。いや、あれはハッピーエンドと捉えなきゃいけない。世の中にある幸せは千差万別。人生における、とある一つの幸せを目撃できる良作。でも、Jazzに対するPopsの描き方が残酷なまでに心に刺さります。

惜しむべくは、やはりJazzから程遠いこの地に生まれてきたという事実。せめて英語を習いはじめようかしら?と人生で268回目ぐらいに思いました。いつも思うだけなんですけどね。

LA・LA・LA LOVE SONG

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