Hotchpotch Miyagi

元某編集チョー、今しがないコーホーがお送りする、ごった煮みやぎ。

キューブリック×IMAXの破壊力よ。

仕事終わりに観てきました「2001年宇宙の旅」のIMAX上映。大学生の時に観て以来、20年ぶりぐらいに再見。印象的なカットは断片的に覚えてますが、正直中身は忘れました。ほら、ファッション的に映画観るの流行ったんですよ、バグダッド・カフェとかバッファロー'66とかビッグ・リボウスキとか。

んで感想。

すごくヤバい。

お前の語彙力どこ行った?という表現ですが、こう言う他に賛辞の言葉が見当たらない。学生当時は、先にも書いた通り「キューブリック観てる俺カッケー」的に作品を観てました。加えて、流れていたのは貧乏学生の部屋にある小さなテレビ画面。音は小さなスピーカーから。酔っ払いながら「なんだこのラスト」と思いつつ、ステータスとして「観た」ことにしてたのです。

youtu.be


今日はじめて映画館で観て、IMAXという素晴らしい環境でこの名作を観て、トラウマレベルで心に刻まれました。あの映像美と音楽は異常。これは、映画であり、現代音楽のMVであり、絵画でポエムだ。コンピュータが呟く「I’m afraid. 」はヤバすぎる。50年前ですよ?このラーメンおじさんですら生まれてないんですよ??

そしてCG全盛の映画業界。確かにキレイだしスケール感も半端ないし、なんでも出来ちゃうんだけど嘘くさい。映像からは、もはや驚きも何もない。火が熱く感じないのだ。でも本作のSFXには、驚きと感動と感情がある。日本ではイタイイタイ病とかの時代にあのラストのあの映像。キューブリック自身が未来からやって来たんじゃないかと疑ってしまう。

中学生もワンクリックで無修正のエロ動画見放題な時代。昔は黒く塗りつぶされたエロ本にバターやシンナーを擦り付けて奥の奥を覗こうと努力してた訳です。このどちらにクリエイティブは宿るのかって話ですよ。