Hotchpotch Miyagi

元某編集チョー、今しがないコーホーがお送りする、ごった煮みやぎ。

小室哲哉と安室奈美恵の話。

SUNNY 強い気持ち・強い愛」。TKサウンド全盛期に青春を過ごした人は漏れなく大絶賛のこちら。実際のところはもう少々おっさん(作中のDJ WATARUあたり)なのですが、偶然、安室奈美恵がマイクを置く日に観てきました。

映画好きの理系男性には強くオススメしません。ツッコミどころが多く、映画としての完成度は正直「?」。でも、エンターテイメント作品としては素晴らしい。大根仁監督作品のイイところの一つは、

「これ映画だからさ。細かいこと言うのはやめて、気軽に楽しんでくれると嬉しいな。俺は楽しむからさ。」

という感じの、ある種の開き直り。モテキで言うところのPerfume登場シーンです。今回はメリーゴーランドが回れ回れなところ。あそこがオクスリ的な感じで、大根ワールドに連れて行ってくれる大切な演出だと思うのです。

ところで、この映画の重要なファクターが90年代の音楽であることは言うまでもありません。しかし当時洋楽一辺倒だった自分にとって、すべてではない大よそのJ-POPは最も軽蔑するジャンルであり、今も正直バカにしている音楽。なのに、安室奈美恵の声が心地よく染み入る2時間だったのですよ。驚愕。なんなんだ、俺の心の琴線はココにあったのか?

流行り物に背を向けて、レアグルーヴと呼ばれるようなジャンルに興味を示し、俺はアンタラとは違うんだ!と意気がり続けているおじさんは、TKサウンドとともに甘酸っぱい青春の日々へタイムスリップしてきたのでした。あー、観に行ってよかった。J-POP最高!小室哲哉は神!!

ちなみに冒頭から泣きっぱなしで、デシリットル的にはニューキネマパラダイスよりも泣いちゃった。たまには素直に生きてもイイのかも。思い切ってB'zとかも聴いちゃう??